よだかの片想い、感想
久々にタイトルに惚れて衝動買いしました。
宮沢賢治の『よだかの星』が昔から好きで、それを彷彿とさせたので気になってしまった…
ギャグのないストレートな恋愛ものなんて痒くなるから普段は滅多に読まないけど、この作品は表現が綺麗だし主人公の女の子が強い子でとても楽しかった。
顔に大きなアザを持った大学院生の女の子のお話なんですが、読み進めるごとに「そっか、なるほど」と思うことの連続でした。
コンプレックスとは本人が「嫌だ」とか「恥ずかしい」って意識して初めて成立するものだとか、そういう基本的なことに改めて気付かされて、自分の考え方をちゃんと見直すきっかけになりました。何言ってるんだろう。
とにかく、文が本当に綺麗なので吉本ばななさんとか情緒的な書き方が好きな人にはぜひお勧めしたいです。
素面の時に若干書き直します…